第1回マダガスカル共和国 マダガスカル旅行記~両生爬虫類を調査する旅~
多種多様なカエル達
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夜になれば、彼らの美しい鳴き声を聞くことが出来る
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マダガスカルで最もよく目にする野生動物は、カエルの仲間でしょう。都市部から山林まで、様々な環境に生息しています。特に雨の後などは、彼らの素晴らしい鳴き声を聞くことが出来ます。美しい高音を奏でるもの、低音で地響きのような声を上げるもの、まるで小鳥のさえずりのようにリズミカルに歌うもの・・・種類によって実に様々であり、それらが合い重なって、まるで山全体が合唱しているかのようでした。
私たちはマダガスカルでたくさんの美しいカエル達に出会いました。残念ながら、類似種や地域的な色彩の変異も多いため、正確な同定には至りませんでしたが、彼らの美しい歌声は今でも鮮明に思い出すことが出来ます。
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淡い青色が美しいカエル
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カエルの仲間は類似種が多い
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縞模様が愛らしいカエル
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苔むしたような色彩のカエル
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マントガエルの仲間だろうか?
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落ち葉のような色彩のカエル
マダガスカルのカメ
マダガスカルには実にたくさんの動植物が分布していることは先述しましたが、カメはどういうわけか4種類しかいません(そのうち固有種は1種だけです)。今回の旅行で出会えるかどうか不安でしたが、私たちは3種類に出会うことができました。ヌマヨコクビガメと、ウスグロハコヨコクビガメ、マダガスカルヨコクビガメです。彼らは大きな河川や池、沼などに生息しているのですが、同所には危険なワニもいるということなので、探すのを躊躇していました。しかし、意外にも彼らを牧場や用水路などで発見することが出来ました。
カメの仲間は、世界的に数が減少しているといわれています。その原因の大きな割合を、食料としての消費が占めています。マダガスカルでもカメを食べる習慣があり、その個体数は年々減少しているようです。マダガスカル政府は人々にカメを食べないよう伝えていますが、それに代わる蛋白源が乏しいのが実情のようです。
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マダガスカルヨコクビガメ。大きな頭部が特徴的
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マダガスカルヨコクビガメ。大型個体は近年減少しているという
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カメたちは河川に生息しているようだが、ワニが怖い
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ヌマヨコクビガメと思われる。アフリカに広く分布する
神秘の島、マダガスカル
私たちは今回の旅で、様々な動物たちに出会い、いくつかの貴重な発見が出来たと思います。そして同時に、マダガスカルにはまだまだ解明されていないフィールドが存在し、そこには素晴らしい動物たちがいることを実感しました。 「神秘の島」マダガスカル。この島の謎と魅力は、まだまだ尽きることがないでしょう。
マダガスカル。まだまだ人智及ばぬ「神秘の島」であった