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KAMIHATA世界紀行

第1回マダガスカル共和国 マダガスカル旅行記~両生爬虫類を調査する旅~

幻のトカゲ

  • 希種キノボリオビトカゲ

    希種キノボリオビトカゲ

  •  マダガスカルには、いまだ発見例の少ない、珍しい両生爬虫類が分布しています。その中でも、キノボリオビトカゲはこの過去100年の間に、わずか4個体しか見つかっていないとも言われており、一部の愛好家からは「幻のトカゲ」とも言われています。数少ない資料に目を通すと、鮮やかな緑色をした精悍な顔つきの、実に魅力的なトカゲの姿が掲載されていました。「何とか、このトカゲを実際に見てみたい!」そう思った我々は、過去に採集記録のあった北部森林地帯へと車を走らせました。・・・しかし相手は愛好家から「幻」の異名を持つほどの存在、その捜索には苦労しました。現地で聞き込みを行いながら、右へ左へ行ったり来たり、いくつものジャングルを捜索し、ようやく発見することが出来ました。
    キノボリオビトカゲは名前の通り、半樹上性のトカゲでした。おそらく普段は地表近くで生活しており、危険が迫ると樹上に逃げるようです。樹上では長い尾で器用にバランスを取って素早く移動します。また、その美しい色彩は植物の中では見事な保護色となっていました。
    燦燦と照りつける炎天下の下で見たそのキノボリオビトカゲは、資料にあった写真よりもずっと美しく、まるでトカゲそのものが光を発しているように見えました。

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  • キノボリオビトカゲ

    キノボリオビトカゲ。尾がとても長い

  • キノボリオビトカゲ

    キノボリオビトカゲ。エメラルドに輝く色彩は、カメラでは写りにくい構造色のようだ

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  • ツィンギーオビトカゲ

    ツィンギーオビトカゲ。雄は繁殖期に鮮やかな青色を発色する

  • ツィンギーオビトカゲ

    ツィンギーオビトカゲ。北端部のみに分布する

  • ハラルドマイヤーオビトカゲ

    ハラルドマイヤーオビトカゲ。北部に分布する中型種

  • ヒラオオビトカゲ

    ヒラオオビトカゲ。各地で比較的普通に見られる

奇妙なヘビ>>

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