カミハタ世界紀行一覧-世界の果てまで、大自然の「楽園」「秘境」「幻」を探すカミハタレポート-
第2回ボルネオ島 ボルネオ島旅行記~幻のミミナシオオトカゲを求めて~
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ウィーンの魚類学者
Franz Steindachner(1834-1919) ミミナシオオトカゲとは?
ボルネオミミナシオオトカゲLanthanotus borneensisは、1848年にボルネオ島のマレーシア領、サラワク州で発見され、1877年にウィーンの魚類学者Franz Steindachner(1834-1919)によって記載されました。
ミミナシオオトカゲは、オオトカゲ科(Family Varanidae)、ドクトカゲ科(Family Helodermatidae)、ミミナシオオトカゲ科(Family Lanthanotidae)という3科からなるオオトカゲ上科(Superfamily Varanoidea)に分類されています。
現時点では、ミミナシオオトカゲは1科1属1種、いわゆるモノタイプ(Monotype:単形)であるとされています。つまりミミナシオオトカゲ1種のために科がある、科レベルで似た種類がいない非常に特殊な生き物という事が分かります。
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よく知られているオオトカゲの仲間はアジアからアフリカまで広範囲に分布している
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アメリカ大陸に2種類が現存しているドクトカゲ。個体数は少なく、絶滅が危惧されている
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複雑な地形と暖かい気候が豊かな自然を育むボルネオ島。ミミナシオオトカゲは世界中でここにしかいない
目次
- ヘビ類の祖先型である可能性
- カリマンタンの動物たちとミミナシオオトカゲ
- ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る-その1-
- ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る-その2-
- ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る-その3-
- ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る-その4-